経済/金融

インフレが一番「迷惑」なのは資産家

上に書いた、> インフレが一番「迷惑」なのは資産家に関連して、バフェットの発言を引用しておきます。 インフレーションが歴史上最も重い税金であることは、ちょっと計算すればすぐにわかります。このインフレ税は、資本を食いつぶすという素晴らしい能力を…

もう日本ダメだね

数字だけの遊びであれば、例えば名目成長率15%という想定で計算すれば日本の財政はあっという間に解決する。ただ、国民の生活にとって物価が安定していることはとても大事だ。名目成長率を上げれば、確かに財政には寄与する。しかし、名目成長率をあげて…

FRB公定歩合緊急引き下げ、0.5%下げて5.75%に

なるほどその手があったか。流石バーナンキ。まあ公定歩合ってのは今や象徴みたいなものではあるのだけれど、確かにメッセージがより明確になるのかな。おかげで対円のドル、ダウ、ナスダックすべて(今のところ)持ち直してるみたい。これで大底なのかなあ…

 俺、サブプライム騒動が終わったら利上げするんだ・・・

なんと本日の日経平均は5.4%の下げですか。昨日の米国市場が引けにかけてほぼとんとん(SP500は少しだけプラス)になったのとは対照的だなあ。ドル円レートもすごいことになってるし、これはだめかもわからんね。しかも日銀は今日になってまた資金供給オペを…

サブプライム騒動

bewaadさんのところを見て、僕も何か書いとこうかなーと。例によって何も参照せずにぐだぐだいきますよ。何か勘違いしてるところがあればご教示いただきたく。というわけでサブプライム騒動ですがまあたぶんそのうちおさまるんじゃないかなあ(希望的観測)…

BIS年次報告をガイアツに使う日銀

例のキャリートレードが原因で「異常な円安」だから利上げしてもおk、ってBISの年次報告、どっかで聞いた話だなあと思ったら、量的緩和を止めるときにも同じことやってたのを思い出した。詳しくは「日銀の量的金融緩和政策、転機迎える・BIS年報」でぐぐ…

「経済停滞の原因と制度」のまとめ

経済停滞の原因と制度 (経済制度の実証分析と設計)作者: 林文夫出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/01/30メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 74回この商品を含むブログ (12件) を見るあちこち(というか極一部w)で盛り上がっているこの本ですがとりあ…

そんな事よりおまいら、ちょいと聞いてくれよ。

前のエントリとあんま関係ないけどさ。このあいだ、本石町の日銀行ったんです。日銀。 そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。 で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、政策決定会合開催中、とか書いてあるんです。 もうね、アホかと。馬…

金利とキャリートレードと為替の動き

韓リフ先生のところで紹介されていたサンフランシスコ連銀のキャリートレードに関する論説「Interest Rates, Carry Trades, and Exchange Rate Movements」を全訳してみました。面倒なので今回は一切許可とってません(笑)。突貫で訳した(現実逃避w)のと…

僕はとてつもない何かを感じたんだ!

ryozo18さんのところ。爆笑しますた。受け答えのアレな感じがオリジナルと日銀、両方の香ばしさをこれ以上ないくらい引き立たせており素晴らしい出来と思います。なんかfhvbwxさんのところといい、コピペ文で金融政策批判することにとてつもない何かを感じて…

政治ポジションテスト

Yahoo!みんなの政治 - 統一地方選挙特集 - 政治ポジションテストSchuldさんのところ経由。僕もやってみました。 あなたは「リベラルかつ大きな政府を目指すタイプ」です! 「社会・経済の激しい変化にさらされても、国民が人間らしい生活を維持できるように…

日銀のリーク問題まとめ

さて、ついでにといってはナニですが、この日銀の「構造問題」(笑)とも言うべきリークについて、目に付いたものをまとめてクリップしてみました。リークに関する記述のみ引用してありますが、もちろん他にも重要且つ興味深い記述がありますので、是非リン…

"Money Mess" by Anil K. Kashyap

以下はThe Wall Street Journal Asia, March 1, 2007, page A13に掲載された、Anil K Kashyapシカゴ大学教授による"Money Mess"の全文訳です。訳そのものは3/2に完成していたのですが、Kashyap教授及びWSJより正式に許可を得るのに時間がかかったため、本日…

ホワイトカラー・エグゼンプションとイノベーションと格差問題と40年体制2.0、またはこの道はいつか来た道。

また旧聞に属する話題ですが毎度ナニなお話をひとつ。似たようなことはきっともうとっくに誰かが書いてると思うし勘違いも多く含まれてると思うのでその点ご指摘いただければ幸いです。例のホワイトカラー・エグゼンプション(以下WE)を導入する/しないで世…

Gapminder World 2006, beta

既に旧聞に属するというかもうまったく話題についていけてないわけですが【今更何をsvnseeds】、こここれは面白すぎる。諸君 私はデータがs(略)。econ-economeさんの日々一考(ver2.0)より。bewaadさんやid:koiti_yanoさんも取り上げてらっしゃいますね。…

今年読んだ本

今年の初めに今年の目標は『年末に「今年の10冊」というエントリを書くこと』なので気の利いたコメントがなんら浮かばない場合でもがんがん読んだ本をメモしまくりますよええと書いたわけですが、結局いつものごとく駆け込みとなってしまいました。とりあえ…

最近読んだ本 その11:ダメな議論

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)作者: 飯田泰之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/11/01メディア: 新書購入: 23人 クリック: 1,054回この商品を含むブログ (177件) を見る激しくおすすめ。以前飯田先生(id:Yasuyuki-Iidaさん)ご本人より予…

サラ金の上限金利規制は多重債務者を減少させるか?

毎度激しく今更ですが、サラ金の上限金利規制の有効性について、前回とは違う方向でちょっと調べてみました。こんなことはとっくに誰かがやってるでしょうし、時既に遅しの感もありまくりですが、以下ご参考まで。【20061123注】 吉行誠さんによる同テーマの…

アメリカの住宅バブルはなかったろう論

って誰か書きませんかね。わはは。自分で書いても良いんだけど、論点整理・データ集め・グラフ作成(笑)なんかで2ヶ月くらいかかりそうな気がする。仕事遅いんですorz。参考。

最近読んだ本 その10:新書3冊

経済政策を歴史に学ぶ [ソフトバンク新書]作者: 田中秀臣出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/08/17メディア: 新書購入: 7人 クリック: 69回この商品を含むブログ (53件) を見る激しくおすすめ。出てすぐ購入、すぐ読了。でもご紹介す…

サラ金業は「儲かる」か?

これも激しく今更な話題ですが。利息制限法改正による上限金利規制の議論についてはまったくついていけてないのですが(笑)、いちごびびえすでのすりらんかさんのまとめによると、上限金利規制の是非を考える際には貸金業界における超過利潤の有無の検討が…

機会の平等よりも結果の平等の方がコストがかからない?

稲葉先生のところより。稲葉先生はこれはまだopen questionだとおっしゃっているように見えるわけですが、僕にはかなり疑問です。この方面に不案内のため落とし穴や地雷がたくさんあるのを承知で少々書いてみます。結論から言うと、確かに結果の平等の方がコ…

デフレ継続

詳しくはcloudyさんのエントリをご参照ください。しかしcloudyさん他ご指摘の通り、新聞見出しのミスリーディングさ加減には本当に腹が立ちますね。今朝の日経も見出しだけ見たらデフレから脱却したかのように読めるわけですよ。こいつらもうわざとやってん…

Letter from Milton

【この文章は、N. Gregory Mankiwのブログの記事「Letter form Milton」を勝手に全訳したものです。内容などおかしなところがあれば、メールもしくはコメントにてご指摘いただければ幸いです】ミルトンからの手紙古典的なリベラルで応用マクロ経済学者である…

科学者とエンジニアとしてのマクロ経済学者(完全版)

ということであちこちリンクをはったり日本語直したりして、こちらへ置いておきました。 コメント下さったり言及して下さった方々へは改めて感謝いたします。ありがとうございました。 なれないことして懲りたので当面翻訳はしないつもりですが、もしこのく…

 科学者とエンジニアとしてのマクロ経済学者(10・完)

【この文章は、N. Gregory Mankiwの"The Macroeconomist as Scientist and Engineer"を勝手に翻訳したものです。段階的にアップロードしていく予定です。内容などおかしなところがあれば、メールもしくはコメントにてご指摘いただければ幸いです】 バックナ…

 科学者とエンジニアとしてのマクロ経済学者(9)

【この文章は、N. Gregory Mankiwの"The Macroeconomist as Scientist and Engineer"を勝手に翻訳したものです。段階的にアップロードしていく予定です。内容などおかしなところがあれば、メールもしくはコメントにてご指摘いただければ幸いです】 バックナ…

 科学者とエンジニアとしてのマクロ経済学者(8)

【この文章は、N. Gregory Mankiwの"The Macroeconomist as Scientist and Engineer"を勝手に翻訳したものです。段階的にアップロードしていく予定です。内容などおかしなところがあれば、メールもしくはコメントにてご指摘いただければ幸いです】 バックナ…

 科学者とエンジニアとしてのマクロ経済学者(7)

【この文章は、N. Gregory Mankiwの"The Macroeconomist as Scientist and Engineer"を勝手に翻訳したものです。段階的にアップロードしていく予定です。内容などおかしなところがあれば、メールもしくはコメントにてご指摘いただければ幸いです】 バックナ…

ゼロ金利解除に反対します

激しく出遅れましたが、まいつものことということで。で、「矢野さんに1票!」というだけでは芸が無いのでお土産持ってきました。ご覧下さいませ。日銀の経済見通しが間違っていないことを祈りつつ・・・南無南無【祈りが違うsvnseeds】。