Gapminder World 2006, beta

既に旧聞に属するというかもうまったく話題についていけてないわけですが【今更何をsvnseeds】、こここれは面白すぎる。諸君 私はデータがs(略)。econ-economeさんの日々一考(ver2.0)より。bewaadさんid:koiti_yanoさんも取り上げてらっしゃいますね。みんな好きだなー(笑)。

エントリタイトルのリンクは横軸に一人あたりGNP (or GNI)、縦軸に平均寿命をとったもの。見事に相関しているのが良くわかります。econ-economeさんも書いてますが、中国とインドの動きが特に目覚しい。まるで西から昇る太陽のようです。一方のアフリカ諸国・・・。やっぱり貧困は撲滅せねばならん。

で、ついついどんなデータが相関(または逆相関)の関係にあるのかいじってしまうわけですが【病気は治らぬsvnseeds】、一人あたりGNP(横軸)と乳幼児死亡率(縦軸)なんか本当にきれいに逆相関してますねー。一人あたりGNP(横軸)と都市人口の割合(縦軸)の関係と推移も興味深いです。

なかでも面白いと思ったのが一人あたりGNP(横軸)と出生率(縦軸)の関係。以前何かの本で、国が豊かになっていくと出生率は低下するが、豊かさがあるポイントを超えると逆に出生率は上昇する、というようなことを読んだ記憶があります。確かに、一見ただの逆相関に見えるのだけれど、一人あたりGNPが20,000ドルを超えたあたりに谷があるようにも見える。ここで見えているのは相関関係であって因果関係ではないので簡単にはいえないのは承知の上で書きますが、日本の少子化対策にもこの観点が少しはあっても良いんじゃないかなーと思ったり(経済成長がキライな皆さん、どうでしょ)。

同様に、出生率(横軸)と成人一人あたりの子供・老人数(Children and old per adult、縦軸)の関係を見ると、当然きれいな相関関係にあるわけですが、出生率が1.5を切った国からじわじわ上に上がっていく傾向があるように見えるところがガクブルですよ。数十年後にはこのあたりに明確な谷が形成されたりするんでしょうか。南無南無。

あと、縦軸に経済成長率を持ってきて目盛をログ表示にすると、まるで某家電メーカーの米国でのCMみたいに見えます(動画はこちら)。って更によく見ると当然ですが時計回りに回転してますね。南無南無。

ところで以下余談ですが【すべて余談のsvnseeds】、こういうの見ると本当にはっきりわかるのだけど、実際のところ日本って国は、経済だけじゃなくて人口についても、上から数えた方が早い「大国」なんだよなあ。「極東の島国=小国」みたいな認識が人口に膾炙しているように思うのだけど、このルーツってなんなんでしょうね。