南島行

ちょいと1週間ほど現実逃避してきまーす。

日銀法を改正するとしたら

先日ここのコメント欄で紹介した「日銀総裁は大学入試で落第か?」を読んでつくづく思ったのだけど、いづれ日銀法を再改正するとしたら、日本も米国と同様、金融政策を決定する機関と日々の金融調節オペレーションを行う機関を分離すると良いんじゃなかろう…

最近読んだ本 その1 昭和天皇編(2)

ちょっとたまり過ぎたのと例によって内容忘れちゃったので簡単に。主に昨年読んだ本をほぼ読んだ順にご紹介。ちなみに昭和天皇については未だにはまっていて、あと数冊読んだらいったん終わりそうなふいんき(なぜか変換できない)です。といいつつ今は西園…

なぜ、日本はデフレなのか?

苺で知ったpalさんのエントリ。どうして日銀が金融緩和してもデフレから脱出できないのか、を考察したもの。正直なんでこうなっちゃうのかよくわからない。日本のデフレは1990年代半ばから(確かGDPデフレータで1995年、CPIで1998年)の現象であって、早くて…

自己診断もの2題

激しく今更ですがbewaadさんのところ経由で。 政治ポジションテスト 外交編 僕の結果はグローバル/ローカル+2、タカ/ハト-1でございました。まあ予想していたとは言え未だいまいちりありすちっくになれないsvnseedsでございました。だってせんそうとかいた…

gretlでお気楽線形回帰分析

わー矢野さん線形回帰分析なめててごめんなさいごめんなさい【先に謝るsvnseeds】。ということで蓑谷千凰彦「計量経済学」(ASIN:4811543114)とか白砂堤津耶「例題で学ぶ初歩からの計量経済学」(ASIN:4535554978)とかとにらめっこしてダービン・ワトソン…

コアコアCPIは未だ前年同月比-0.1%

ネットで調べるの面倒なんで日経夕刊一面の記事から印象だけ述べますが; 「消費者物価0.8%上昇」って大見出しはダメでしょ 「経財相『消費にマイナス』」って小見出しもダメ 本文最後あたりの「今回の上昇は、モノやサービスの需給改善を伴う『良い物価上昇…

失業率と犯罪率 米国犯罪種別版

ダービン・ワトソンさんのばかー!ということで大変がっかりな結果が出たばかり(先日のエントリの追記ご参照)なわけですが【八つ当たりとはsvnseeds】、気を取り直してもう一度だけ。id:eliyaさんが日本の犯罪種別犯罪率と失業率の関係についてまとめて下…

失業率と犯罪率 G7版

【1月18日追記あり。本エントリ最後をご参照】 例の松尾先生のところのアレですが、ブクマコメントにあるように僕も国際比較を見てみたくなったので急遽でっちあげてみました。実働5時間くらい*1の超大作です【そんなにヒマとはsvnseeds】。とりあえず米国、…

いまさらですが

今年もどうぞよろしくお願いいたします。今年は更新頻度が更に落ちそうな気がしますが、せめて散髪したときくらいは何か書ければと思っております。

買いすぎ(笑)

また本の話題。さっき都丸書店によってまた散財してきちゃいました。ドナルド・キーンの明治天皇文庫版全4巻とか半藤一利の文庫とか。掘り出し物は重光葵手記(正・続)と陶庵公清話(なんと昭和18年発行)。幸い予算制約には直面していないのだけど(だって…

今年の「今年の10冊」は

ついでに本関連の話題。残念ながら今年は「今年出た本」をほとんど読んでいないので*1「今年の10冊」エントリをあげることは断念せざるを得ない感じ。あえて一冊だけ挙げるとすれば「日本国の原則」(asin:4532352584)かな。これは激しくおすすめです。もう…

三輪本

韓リフ先生のご紹介。これはまさに僕の現在の関心(この日のエントリおよびコメント欄参照)に直球ど真ん中な感じです。来年3月発売とのこと。楽しみだなあ。わくわく。著者による紹介文が以下からダウンロードできます。付加データ:『計画的戦争準備・軍需…

イスラム世界はなぜ没落したか?

標記の件、時間ないので長らくほったらかしにしていた僕の疑問の一つなわけですが、たまたまtemjinusさんのところで興味深い記事を発見。多少表記を変えて引用させてもらいます。 ガーナ帝国、マリ帝国の発展を支えたスーダン金がイスラム諸国の金貨鋳造国の…

66周年

今日はいい天気。 あの時も東京は快晴だったんだよね。半分くらい孫引きになっちゃいますが、今手元にある資料から、いくつか今日に関連するものを引用してみる。一部表記変えてあります。 木戸日記 昭和16年12月8日 十二月八日(月) 晴 【略】 七時十五分…

最近読んだ本 その8 (主に)昭和天皇編(1)

ということで最近はどうもぼんやりしながら本を読む日々。ってぼんやりしてるのは昔からですかそうですか。でもこの季節本当に苦手なんでいつにも増して激しくぼんやりしてるのですよ。つらいなあ。で気付いたら昭和天皇関係で20冊くらい本を買い込んでしま…

髪切ってきた

昨日。風邪をずーっとこじらせていてここで散髪したらまたぶり返すかなあとも思ったのだけどこれ以上放置しておくとまたものもらいができそうなので致し方なし。毎度のことなのだけどなんだか変な髪形になり、奥さんにモンチッチみたいだと言われ少しへこむ…

自給率を上げるためのもう一つの冴えたやりかた

激しく今更なネタですが。 きゃぴたるふらいかなんかではげしくえんやすになればしょくりょうじきゅうりつはあがるんだ!(下図参照)な、なんだってー(AA略) 【図:日本の供給熱量総合食糧自給率とドル円相場の推移】 こちらで紹介されている明治から昭和…

例のブツの翻訳

もう訳しても訳しても全然終わらず、機を逸したかと思ってたらまた最近話題みたいなので、激しく途中なのですが(やっと全体の1/3強)とりあえずあげておきます。こちらをどうぞ。完成してないんでこの場限りってことでひとつよろしくおながいします。誤訳・…

Evident Facts, an Elementary Equation, and Miserable Bottom Lines

Evident Facts 日本の実質成長率 = 1.3%(実質GDP成長率、1991〜2005年の単純平均。出所:OECD) OECD加盟国*1の物価上昇率 = 2.9%(CPI、1991〜2005年の単純平均。出所:OECD) G7の物価上昇率 = 2.3%(CPI、1991〜2005年の単純平均。出所:OECD) an El…

ごきげんようと言いつつ書いてみる

とりあえず与謝野は何とかなんないのか。なりませんかそうですか。今度は非ケインズ効果の国家的実験でもするつもりかね。日本はつくづく酔狂な国だなあ。経済学者(主に海外の)はめずらしいデータが取れて大喜びだろうよ。南無南無。

最近読んだ本 その7 戦前昭和史編

前回(最近読んだ本 その6)の最後に書いたとおり、最近(といっても7月くらいから)戦前昭和史にはまっておりだらだらと読んでおります。結構たまってきたのでメモ。例によって内容はほとんどおぼえてないので本当にメモだけになる予定。 昭和史 1926-1945…

ご無沙汰しております

1ヶ月以上も間が空いてしまいました。とりあえず元気でやっております。またぽつぽつ更新を再開したいと思いますので引続きどうぞよろしくお願いいたします。とそれだけではアレなので、更新が滞った理由を色々考えてみました【休むに似たりのsvnseeds】。以…

財政学者ってのは財政の均衡だけ問題にしてれば良いんですかね?

先日大騒ぎした際にコメント欄にてアカデミアさんにご紹介いただいた、伊藤隆敏先生の日経やさしい経済学への連載を読んで思ったことを書いておきます。結論からいうと、ここで伊藤先生が述べている考えはなんというかあまりにも視野狭窄且つ無責任であるよ…

安倍首相辞任

びっくりしたなあもう・・・。お坊ちゃんつながりということで日中戦争を泥沼化させた挙句に内閣を投げ出した近衛文麿をつい想起してしまう【いつの話かsvnseeds】。まあ毛並みも*1全然違うし近衛の場合は退陣しても国民的人気はそのままだったんで、お坊ち…

Fedいよいよ利下げかもね

米株市場は8月のpayrollの数字が予想以上に悪くDow、Nasdaq共に大きく下げてスタート。この日のコメント欄で書いたとおり、FRBとしては株が下がろうがほっておくが実体経済に影響があれば利下げはやぶさかでないと考えているだろうと考えてます。なので今日…

インフレが一番「迷惑」なのは資産家

上に書いた、> インフレが一番「迷惑」なのは資産家に関連して、バフェットの発言を引用しておきます。 インフレーションが歴史上最も重い税金であることは、ちょっと計算すればすぐにわかります。このインフレ税は、資本を食いつぶすという素晴らしい能力を…

もう日本ダメだね

数字だけの遊びであれば、例えば名目成長率15%という想定で計算すれば日本の財政はあっという間に解決する。ただ、国民の生活にとって物価が安定していることはとても大事だ。名目成長率を上げれば、確かに財政には寄与する。しかし、名目成長率をあげて…

激しく今更且つどうでもいい話なんですが

bewaadさんのこのエントリ経由でessaさんのこのエントリを見たのだけれど、(お二人には大変失礼ながらこれらエントリのテーマに全然関係ないところで)今更ながらものすごく違和感をおぼえた点があったので書いてみる。というのもessaさんの当該エントリ冒…

最近読んだ本 その6

最早全然最近でもなんでもなくなってしまったのだけれどとりあえずメモ。どれも内容ほとんど忘れているので簡単に。 岸信介政権と高度成長作者: 中村隆英,宮崎正康出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2003/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1…