失業率と犯罪率 米国犯罪種別版

ダービン・ワトソンさんのばかー!

ということで大変がっかりな結果が出たばかり(先日のエントリの追記ご参照)なわけですが【八つ当たりとはsvnseeds】、気を取り直してもう一度だけ。

id:eliyaさんが日本の犯罪種別犯罪率と失業率の関係についてまとめて下さったので、僕は米国の犯罪種別犯罪率と失業率の関係を見てみました。



【米国の犯罪種別犯罪率と失業率*1 1960 - 2006年】

犯罪名 全体に占める比率 相関係数 決定係数 p値 DW値
凶悪犯罪および窃盗犯罪 100.00% 0.507 0.257 0.000 0.147
 凶悪犯罪 10.87% 0.370 0.137 0.010 0.079
  殺人および非過失致死 0.17% 0.520 0.270 0.000 0.218
  強姦 0.65% 0.374 0.140 0.010 0.093
  強盗 3.97% 0.530 0.281 0.000 0.169
  加重暴行 6.08% 0.244 0.059 0.099 0.043
 窃盗犯罪 89.13% 0.522 0.273 0.000 0.160
  住居侵入窃盗 23.79% 0.602 0.362 0.000 0.239
  窃盗 55.33% 0.473 0.224 0.001 0.122
  車両窃盗 10.01% 0.252 0.064 0.087 0.086

日本とは異なり、窃盗や強盗だけでなく殺人も失業率と関係していそうな感じではあるのですが、いかんせんやはりダービン・ワトソン検定に失敗していますのでこれだけでは何もいえないのがつらいところです。

州別とか年齢別とか細かく見ていけば状況変わるのかしらん。誰かやらないかなあ。ってとっくに論文ありそうですね。すいませんすいません。皆さまごきげんよう。良い週末を。

【データソース】
括弧内の数字はそのソースのデータを使用した年を示す。

*1:犯罪種別の訳語は正確でない場合がありますのでご了承下さいませ。