散髪雑感

髪切ったのは確か14日。最近ほっておくと長めに切られることが多いような気がする。景気との関係如何。

id:econ-economeさんのところが閉鎖。残念です。

ファニーとフレディの姉弟。ちょうど2003年の今ぐらいの時期にちょっとwatchしてたのが懐かしい。結局あのとき取り沙汰されてた問題が解決されず、今になって爆発した訳ですね。南無南無。

インフレ懸念とかスタグフレ(略)とか。今朝の日経にもあったんだけど、これほんと良くわかんない。僕はむしろデフレの方を心配しちゃうなあ。特にEU圏と日本。インフレってのは価格水準じゃなくて変化率の問題だし、長期的には常に貨幣的な問題なんだから。

要するに原油だの小麦だのはいづれ代替品や増産で需給が均衡するわけだから、これを勘案して金融政策を運営するのは、資産価格を必要以上に気にすることよりも筋悪と思う。

もっともいつ需給が均衡するのかは神のみぞ知るわけで(そうじゃなかったら丸儲けだ)、また長期的には我々は皆なんとやらなので、ほっとけば良いと言い切れないところがあって難しいのは確かだけど。特に原油や食料品の価格高騰が他の財やサービスの価格に全く影響を与えないかというとそうじゃないし。

でも市場は期待(という言葉が神がかりに聞こえるのであれば、予測と言ってもいいけど)で動いているので、実際に需給が均衡するまで価格が上がっていくわけじゃなくて、いずれ需給が均衡しそうだと市場参加者が考えればその瞬間に価格は下がる。

それに幸いにというか、70年代に見られた賃金と価格の追いかけっこのような上昇(この前訳したクルーグマンが言及していたもの)はたぶん当面起こらないと思ってます。ひとつはこの15年くらい世界的にインフレ率が低位安定していたこと、もうひとつは世界的に景気が減速傾向にあることによって、インフレ期待が落ち着いているから。長期的にはわからんけど、でもしばらくは大丈夫。

だから、中央銀行が対応を誤って原油や食料品からくるインフレに対して金利引き上げなんてことをしなければ、スタグフレーションとかひどいインフレなんてことにはまずならないだろうなと。要するに今回の危機は別に世界の終わりの始まりなんじゃなくて、ソフトランディングは十分可能と思ってます。

ということでFRBはまず大丈夫、心配なのは我が日銀なんだけど、利上げしたがってる委員がいるらしいし、相変わらずダメダメですね。南無南無。

あと日本での小麦やバターが値上がりして云々って話の流れで、馬鹿高い関税による農家・酪農家保護の現状についてほとんど触れられていないようなのもほんと理解に苦しむんだけどまあいいや。なんでガソリンだけ問題にするのかなあ。馬鹿みたい。

話し変わって裸祭りの件。中途半端に放り出してしまってすみません。やっぱり僕は疎外って概念の重要性が良くわからんです。この言葉を使って考えると、理想状態との乖離の原因を常に外部に求めてしまうことになるんで、結局社会も個人も不幸になるだけのような気がするんだよなあ。人は不幸だからマルクス主義者になるのか、それともマルクス主義者だから不幸になるのか。僕は両方だと思ってますがどうなんだろう。

あと「マルクスの基本定理」もよくわかんない。設備投資の話と関連するよう思う。搾取をなくすためには毎期清算解散するLLPみたいの作らんといかんのだろうか。しかしそれにしてもパートナー間で労働は同一で出資金が異なる場合、どう利益を分配したら搾取をなくすことができるのだろう。これって一般的商品搾取定理ってやつなのかな。労働以外の財の投入価値は意味がないらしいんだけど、でも一方でより多く資本を出している人間はより多くリスクを負っているのだから、何らかの見返り(つまりそれは労働以外に基礎を置く見返りだ)がないとダメな気がする。というかそうじゃなかったら誰もリスクを取らなくなってしまって、ということは誰も資本を出さなくなって、あらゆる労働はどんなに頑張っても縮小再生産しかできないことにならないだろうか。これはもちろんすべての人にとって不幸なことだ。搾取をこの地上から永遠になくして見たらみんな不幸になっちゃいました、ってことになるんじゃないか、という気がしてなりませんがどうでしょう。うーん不思議な世界だ。ってまあ僕がまた誤読してるんでしょうけど。教養ないからなあ。わはは。それとアソシエーションがどうやって上手く働くのかもやっぱりわからない。この辺はあとでまた書くかもしれないけど書かないかもしれない。この項長すぎですかそうですか。

最後に与謝野。もうダメだねこの人。悪魔的なのはあんたですよまったく。

十年一日の如く毒づいたところでこの辺で。皆さまごきげんよう