August FOMC

これの結果。出遅れちゃったけどまとめておく。プレスリリース。コンセンサス通り。
雇用の減速を原油価格の高止まりに求めているけれども、先行き明るいという見通しは変わらず。つまり原油価格はじきに下がるとみているわけですな。マーケットの反応もまあ予想通り。
それにしてもYukosはどうなっちゃってるのかなあ。ちゃんと調べたわけじゃないんだけれども、仮に口座凍結でYukos倒産ってことになっちゃって、ロシア政府が接収したり第三者(という名目の政府関係者w)に売却したりしても、どちらも結局はYukosの資産からのアガリ(つまりは石油)を無駄にするわけないのだから(ロシア政府はそこまで「政治的」じゃないだろう。サウジの方はちょっと心配だけど)、産出量にはそれ程影響があるとは考えにくい。つまりYukos問題は需給へインパクトを与えるものではないのだ。
もちろん投機する連中がいなくなってしまうとマーケットは成立しないので、ファンダメンタルから乖離した価格上昇の責を投機家に負わせるつもりはないんだけど、にしても今の価格はちょっとリスクプレミアム乗り過ぎじゃないかとは思う。いつまで続くかな。
ところで普段から陰謀論批判しておいて言うのもなんだけど、このYukos騒ぎ、ついロシア政府の狂言なんじゃないかと疑ってしまう。わはは。でも口座凍結して、解除して、やっぱりまた凍結、ってのは市場操作と思ってくださいと言わんばかりの気がするんですがダメですかそうですか。
現状、サウジ以外の産油国OPEC非加盟国を含め、軒並みキャパいっぱいの産出ペース、サウジは価格が下落した後のことが怖いので今コストかけてまで増産したくない、ということで、価格上昇で一番おいしいのはキャパがまだあるロシアなんだよなあ。
金の卵を産むガチョウを、一番太ったところでぱくっとおいしくいただくつもりなんだろうか。それとも税収が全然ダメダメなことへの見せしめ&国際石油市場でのプレゼンス向上のための一石二鳥の一芝居なんだろうか。何にしても手加減間違えて本当に殺しちゃったりしないようにお祈りしますよ。南無南無。