シンバルレガートの練習(2拍3連編)
去年の6月に思いつきで始めたジャズドラム講座ですが、その後すっかり忘れておりました。例によって唐突に再開したいと思います【次回はいつだかsvnseeds】。
前回は「パラディドル・ディドルの応用:(1)シンバルレガート編」ということで、ジャズドラムのキモであるシンバルレガートをパラディドル・ディドルを使って練習してみよう、というものでした。
今回もしつこくシンバルレガートを扱うわけですが、ちょっと趣向を変えております。ということでいってみましょう。質問などありましたらコメント欄へお願いします。
今回も3拍子で始めます。とってもシンプルに、左手はスネアのクローズリムショット(参考)、アタマにはハイハットを踏みます【図1】。左手とハイハットが揃うように気をつけましょう。コツは、前にも書きましたが、左手と左足を「同時に落とす」イメージで演奏することです。
次に右手のスネアを加えます。1拍目のアタマ、2拍目のアタマとウラです【図2】。左手がクローズリムを叩いているので音が変になりますが気にせず叩いてください。1拍目アタマと2拍目ウラにアクセントを付けてます。1拍目と2拍目のアタマが左右で揃うように気をつけましょう。コツは同じく、左右の手を同じ高さに上げて、「落とす」感覚で叩くことです。
安定してきたら、おもむろに右手をライドシンバルに移してみます【図3】。最初のうちは、右手をライドとスネアでいったりきたりしてみましょう。
もう何をやってるのかわかりましたよね?右手の2拍目ウラを小節の最初にして4拍子と考えると、シンバルレガートに左手でウラの2拍3連を付けていることになります【図4】。
このパターンはPhilly Joe Jonesが良くやってますね。彼は絶対にシンバルレガートをこの方法で練習したのだと僕は思っております(笑)。
練習時の注意点としては、あくまでも最初は3拍子で練習すること。4拍子でとるのは最後の最後です。
また、3拍子が安定して4拍子でとれるようになったら、今度は4拍子と3拍子を同時にとれるようにしましょう。2拍目と4拍目からの2拍3連と考えるとわかりやすいです。ハイハットが常に3拍子のアタマになるわけです。やってみるとわかると思いますが、同時にとれるようになると強烈にグルーヴするようになります。お試しあれ。
ということで、次回はもうひとつのシンバルレガートの練習方法をご紹介したいと思います。お楽しみに。