馬鹿みたい。

酔っ払ってるのでべらんめえでいきますよ。

日銀の白川方明理事は23日の参院財政金融委員会で、バブル崩壊後の超低金利政策により、家計部門の利子収入が91年から04年までの13年間で304兆円失われたとの試算結果を明らかにした。

 91年に日銀が金融緩和に転じて以降、金利は極めて低い水準で推移し、預金を持つ家計部門の収入減につながった。ただ、白川理事は「家計の受取額減少だけでなく、借入利息の減少も含めて総合的に(政策効果を)判断する」として、借り入れの多い企業部門や預金を受け入れる金融機関、住宅ローンを抱える個人の利払い減少などの利点もあったとの見方を示した。【塚田健太】

毎日新聞 2006年2月23日 19時14分

http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/seisaku/news/20060224k0000m020041000c.html

なんだかなあ。でもこういうのってアピールするんだろうなあ。馬鹿みたい。

利子収入の計算してる暇があったら早期にデフレ脱却して実質ゼロインフレの1%インフレ経路をたどったときの名目GDPの累積ギャップとあり得た税収増のギャップの計算もしろよと。

更にいうと、田中先生も既に指摘されてるけど、バランスシート悪化から倒産した企業も、それで銀行がアレしてそのために突っ込んだ税金も、若い人たちが不景気によって就業の機会を逸失してその後の生涯賃金に無茶苦茶影響を与えたことも、それによるもろもろの今後の国の損失も、不景気で自殺しちゃった人とその遺族のもろもろも、全部計算して比較して出せよと。都合の良い数字だけじゃなくて正味のとこどうなんだかはっきりさせろと。

日銀はできるだけのことをやっていてしょうがなく異常な低金利状態を維持せざるを得なかったんでござい、なんてのは言い訳にもならん戯言だよ。寝言は寝てから言えと。デフレ、つまり物価の話で中央銀行にできることが無いなんてどこのとんまが信じる話だってんだ(参考:日本の金融政策に関する考察)。

そりゃもちろん中銀だけでなく政府(特に財務省)の役割も大きいよ。でも中銀が動かなきゃ政府が何やったって効率が悪いのは逆の事例を考えてみりゃ明らかだろう。つまり、中銀がデフレ脱却にコミットしてマネーを刷りまくる(その対価として資産、つまり国債やら外債やらを買いまくる)一方で政府は歳出減やら増税やらを検討している場合と、その逆で、政府がデフレ脱却にコミットして財政奮発しまくる一方で中銀が引き締めを検討している場合だ。どっちがインフレ期待を煽るかな?

もちろん常識で考えたら中銀と政府が一致団結してコトにあたるのが望ましいに決まってる。でもまず最初に来るのは財政じゃなくて金融政策だよ。なんでこんなに当たり前のことが自明とされないのか本当にわからん。もう知らんよホントに。ってそもそも僕の知ったことではないですかそうですか。いや実際そうなんだけどね。あーあ。馬鹿みたい。もう寝ます。