人が怖い

隊長のエッセイ「コミュニケイター」。あーもうすごく良くわかる。

僕も電話がキライで、長電話できない。電話というコミュニケーションにおけるプロトコルが未だに自分のものになっていない。特にどうやって切るかってのは今でも悩む。要件だけお話してそれじゃ、ってときでもやっぱり困る。基本的に家にかかってきた電話はとらない。携帯電話にかかってきたのもほとんどとらない。そういえば昔ひとりで暮らしてたときは長い間電話を付けなかったなあ。経済的な理由もあったけど。

仕事の電話も怖かった。外線なんて半年くらいとれなかった。今でも少しは怖い。恐怖感が薄れたのは、仕事における電話コミュニケーションのプロトコルを少しは把握できたからだ。「お世話になってまーす」「ご無沙汰してまーす」「いやいやぼちぼちですよー」「では今後ともよろしくお願いいたしますー」なんてことを適当に織り交ぜてればなんとかなる。世の中うまくできてるなと思った。

似たような話で、僕はデートも怖かった。やっぱりプロトコルがわからなくて、当日どこへ行って次はどうしてどうするなんて考え出したらもうすべてうまく行かないような気がしていた。何もかも面倒になってすっぽかしたりドタキャンしたりした。それがまた自己嫌悪をよんで、しまいには誰とも付き合わなくなった。今でも女性は苦手で、特に1対1でお話するのは脂汗が出る。特にむこうがこちらを意識しているのがわかるともうダメ。自意識過剰と呼びたければ呼ぶが良い。とにかく勘違いでもダメなものはダメなのだ。モテたいなんて言うやつの気が知れん。

とそんな僕でも、今じゃ仕事ではネゴりまくりの根回ししまくりで何やってるのかと言うと主に「調整」だったりするし、プライベートでは結婚もしたし。世の中わからんですな。わはは。

ということで挫けそうになっても諦めずに前進しましょう。どっちにしろ生きてるんだし。世の中わからんですよ。見てくれてる人は必ずいます。