嫉妬とお約束

id:Ririkaさんのところに激しく遅れて反応してみる。「嫉妬というものを、大事にもてなしすぎてはいないかな〜」に同意。id:sivadさんも書かれてますが、僕は嫉妬って感情は人間的というよりは動物的だと思ってたりして。その発露のされ方、バリエーションの多さは非常に人間的と思うけど。
そもそも僕は嫉妬どころか恋愛感情自体かなり希薄な方なので、恋愛モノは全然共感できないので面白くない。だから恋愛小説なんて読むことないんだけど(ところで「第一種」って区分は一般的なんでしょうか)、映画やテレビドラマ、特に日本製のソレをたまたま見る機会があると、いい大人が何で中学生みたいに振舞っているのかわけわからん、と思ってしまうことが多い。
更に、Ririkaさんが書いているように、その背景に「演出上のお約束」が見え見えなんで余計に醒めてしまう。というか馬鹿にされているようで非常に不快なり。この程度の人物造形で充分でしょ?って思われてる気がしてしまうのだ。こんちきしょー。
でもうちの奥さんに言わせるとドラマなんてそんなもの、ってことらしい。で、むしろそういう「お約束」にいちいち食ってかかるひねくれた態度の方が不快だとのこと。お約束なのだから受け入れなさいと。ブルースのコード進行のようなものだと。1141-4411-2511に文句つけてもしょうがないでしょと。うーむ、流石に長年寸暇を惜しんでテレビ番組を暖かく見守ってこられた方の言うことには重みがあるなあ。わはは。
ところで嫉妬という感情は恋愛の文脈から外れたところでも見出せるけれども、僕はこちらもほとんど感じたことがない。思うにもともと競争意識がない。というか圧倒的大差をつけて勝てる勝負しかやらないのでそもそも競争という状況に至らない。というか既に勝負という概念を放棄しているというか。
更に、どうも今まで嫉妬する対象にも欠けていたようにも思う。明らかに自分より格が上の人には嫉妬しようがないし。となると自分と同格と思われる人が対象になるのだろうけれど、今まで小さい会社でばかり働いてきたので同期とか後輩とか先輩とかいたためしがなくて、自分を何と比べれば良いのか、その対象がよくわからんところがあった。いや実際にはもちろんちょっとはいたんだけど、やってることが違いすぎて嫉妬の対象にならなかったというか。
って、こうして書いてみると、両方とも、単に勝負を避けるために心理的に過剰にセグメント分けした結果なのだな。分割してニッチを探して統治せよ、と。これは逃げですかそうですか。でもこれでいいのだ。わはは。