August FOMC Meeting

essaさんから反応をいただいてるのでそのお返事を書いているのだけれど、時事ネタということで先にこちらを仕上げる。ほとんど受け売りなんだけど後々のためにメモということで。これは完全に自分向けに書いているので責任持ちませんからご注意です(ま他のも全部責任持ちようが無いんですけど。わはは)。
結論
今回も25bp(0.25%)の利上げ、同時に今後のペースはより漸進的になるかもと読めるコメントを発表する、と見る。理由は経済的な面と政治的な面の2つ。
経済的な面:
先週のNonfarm Payrollsのデータはむちゃくちゃひどかったけれども(Consensus 220,000に対してActual 32,000!)、他のデータは実はmixedという感じ。例えば同じく先週発表の7月のISMはリバウンドを示しており、全体としてみると金利据え置きという判断にはなりにくいと考える。
これは前提として、現在の金利水準が実質で見ると0%近辺と非常に景気刺激的であり、今年いっぱい続く利上げは「自然な金利水準(約4%)」への回帰であって「引き締め」ではない、という点を理解していないとわかりづらいかもしれない。ということで今回は予定通り利上げあり。
政治的な面:
金曜時点でマーケットは25bpの利上げを85%織り込んでおり、更にfedは利上げペースをslow downすると読めるコメントを発表していない。もし今回金利を据え置くと以下の理由によりマーケットのボラティリティが上昇してしまう。これはfedの望むところではない。

  • fedのaccountabilityへの信任が低下してしまう
  • fedは景気の今後について非常に心配している、とのメッセージをマーケットに発してしまう

ということで今回は予定通り利上げあり。
蛇足。fedが予定通り利上げをするということは、fedは景気に関して強気の見通しを崩していない、というメッセージを発することになる。同時に発表されるコメントの内容にもよるけれども、もしマーケットが考えている以上に強気なメッセージだった場合、マーケットはそれなりに反応するだろうと思う【投機は自己責任でsvnseeds】。