景気の悪いときにお金の量をふやすのって、江戸時代に散々失敗してないか?

おやっさんから頂いた昨日のコメント。そうそう、それって元禄・宝永の改鋳のことだと思う。一応効果はあったみたいだけど、やりすぎてインフレになってしまったらしい。
一方、今のリフレ派が主張してるのは、言ってみれば元文の改鋳

この貨幣供給量の増加は物価の急上昇をもたらし、深刻なデフレ下にあった日本経済に「干天の慈雨」のような恵みを与えた。

そうな。わかってんならやってくれよ>日銀。わはは。って笑い事じゃないんですけど。金本位制(正確には金銀複本位制)で且つ兌換紙幣が無い当時と比べたら、貨幣供給量のコントロールは格段にやりやすくなってるはずなのになあ。
ちなみに、この貨幣の散歩道はとっても面白いです。お薦め。
【追記】当時でも藩札という兌換紙幣がそれなりに出回っていたとのツッコミをおれカネ先生よりいただく。失礼仕り申した。わはは。
しかし荻生狙徠も凄いけどもっと凄いのは荻原重秀という勘定奉行「幕府が信用を与えさえすれば貨幣は瓦でも石でもいい」とまで極論したらしい。で、当時としてはアヴァンギャルド過ぎて新井白石に大却下をくらう。しかし考えてみれば今でも頭の中が金本位制の人達が多いのだよな・・・。