デフレの先輩、日本

なんかまたグチになっちゃうのでイヤなんですが、まあこのサイトの存立理由は丘に掘った穴であることなので(トイレの壁より上品でしょ)いいでしょう。
日経を始めとして方々の経済関連記事を読んでいて呆れちゃうのが、ドイツもアメリカもいずれデフレになるって根拠無く想定してること(まあドイツは下手したらわからんけど)。
しかもその論調が、「日本は前からデフレで苦しんでいるからデフレ対策だったら大先輩」で「デフレになる危険は低い、と言っている欧米政策当局の見解は甘すぎ」「いずれ欧米も日本と同じ苦しみを味わうだろう」「それみたことか」って感じなのがミエミエ(カッコ内は特にどこからの引用というわけではありません)。
先に穴ぼこに落ちて、しかもいつまでたっても這い上がれないのがそんなに自慢になるかなあ?更に、問題を解決できる唯一の組織が、現状追認で対策を小出しにした挙句「もう何をやっても無駄です。私達にできることはありません」ってさらっと言ってのけてるんだよ?
欧米当局者が「こうしたら穴を避けられる」「こうしたら穴に落ちても軽症で済む」「こうしたら穴からもう一度這い上がれる」って研究してても、「おまえら穴に落ちたこと無いくせに何言ってんだ。机上の空論だ」って批判するだけ。
もうなんというか、これって自分のモノサシでしかモノを測れない病の典型だよね。現状を所与のものとして考えてどうすんのかな。そいつらをしばいて何とかさせるのがジャーナリズムでしょう。「じゃあもうしょうがないから穴の中で暮らそう」キャンペーンなんかしないでよ。お願いだから。