「ドルリスク―国際資本移動とアメリカ経済」吉川雅幸(ASIN:4532350905)

良くある煽り本(キャピタルフライトとかアルゼンチンタンゴとかw)かと思ったんだけど、序章が「グリーンスパンvsバフェット」だったのでとりあえず購入(僕はどっちも尊敬しているのです)。各節の見出しとかが妙に煽り気味のわりに、本文は極めてまとも。危うく説得されそうになる。
ただどっか気持ち悪いんだよなあ。この論説、「経常収支赤字=悪」って決め付けが背後にある気がしてしょうがない。国際経済学はまだちゃんと勉強してない(=まともな教科書をちゃんと読んでない)ので、スジの通った反論がまだ出来ないのが悔しい。
ということで、日本のマネタリーベースからマネーサプライ、実体経済への波及経路の研究(笑)はいったん脇においといて【またそれかsvnseeds】、国際経済学をちょっとかじってこの本をちゃんと読めるようにしようと思ってます。
課題図書は以下な感じ。

ほとんどは再読なんだけど新たな発見に期待。ていうか記憶力無いんでかなり新鮮な経験になりそうな予感・・・_| ̄|○。最後のクルーグマンまでたどり着けるかなあ。2年くらいかかりそうな気がしてならないんですが大丈夫でしょうか。
ってそうこうしている間に「ドルリスク」が本当に顕在化しちゃったら笑えるな。笑えないか。わはは。
他にこれ読んどけとか、逆にこの本(「ドルリスク」)の気持ち悪いところをひとことでズバリ(死語)言うとこうだとか、ご意見ありましたらお知らせ頂けると無茶苦茶助かります。
正直勉強するのは楽しいので良いのだけれど、少なくとも半年くらいかかりそうな感じでskip出来たらそれに越したことはないと感じている今日この頃。こればっかりやってるわけにもいかんし(たぶん飽きる)。まあこんな機会じゃないと勉強しないのでこれはこれでまた善し哉って感じではあるのだけど。
もうなんつうか500年生きるか5回くらい人生ないとやってけませんな。って効率が5倍悪いのか僕は。わはは【100年生きるつもりのsvnseeds】。

思うに

僕の最近の傾向として、ある程度まとまったものを書きたいというのがあって、逆の言い方をすれば中途半端なものを書きたくないという感じが強い。
そうすることの良くない点は更新の頻度が落ちてsponteneousなやり取りが失われることだけれども、一方で息の長い議論をするにはこのやり方が良いのかなと思ってもいる。良くわかんないけど。掲示板に代表されるような速い流れのコミュニケーションだと、興味深い話題もその場の雰囲気で流れてしまってもったいない気がしてならないという思いがちょっとある。
前にも書いたけれど、僕がこの日記(とは既に言えないかw)を書いている理由は、普段直接会ってお話出来ないような人たちと葉書でチェスをやる感じが欲しいからだとつくづく思うようになった。例えば今僕が岩菊先生のゼミにいたら、たぶんこんなに経済学の話ばっかり書いてないと思う。その日に先生に聞けば解決するようなレベルの話ばかりだから。もっと別の話題(自然言語処理の話とか。懐かしい)が多くなるだろうな。
で、日記なりブログなり、なんでも良いけど、そういうスタンスで書いてる人ってあんまりいなさそうで、その点で(ネットという)メディアは同じでも、一緒に語ることは実は出来んだろうなとちょっと思った。みんなブログを一緒くたに扱いすぎです。って僕のはブログじゃなくて日記なんですけど。わはは。そのへんどうすか。いやどうでも良いんですけどね別に。
ていうかRirikaさんがそういうスタンスの書き方だったのでちょうど良かったのになーとふと懐かしくなったものでつい。彼女忘れた頃に蒸し返すし(笑)。「木を見る西洋人 森を見る東洋人」(ASIN:4478910189)とかの感想とか聴きたかったなあ。どうしてんのかな。おーい(笑)。