「ドルリスク―国際資本移動とアメリカ経済」吉川雅幸(ASIN:4532350905)
良くある煽り本(キャピタルフライトとかアルゼンチンタンゴとかw)かと思ったんだけど、序章が「グリーンスパンvsバフェット」だったのでとりあえず購入(僕はどっちも尊敬しているのです)。各節の見出しとかが妙に煽り気味のわりに、本文は極めてまとも。危うく説得されそうになる。
ただどっか気持ち悪いんだよなあ。この論説、「経常収支赤字=悪」って決め付けが背後にある気がしてしょうがない。国際経済学はまだちゃんと勉強してない(=まともな教科書をちゃんと読んでない)ので、スジの通った反論がまだ出来ないのが悔しい。
ということで、日本のマネタリーベースからマネーサプライ、実体経済への波及経路の研究(笑)はいったん脇においといて【またそれかsvnseeds】、国際経済学をちょっとかじってこの本をちゃんと読めるようにしようと思ってます。
課題図書は以下な感じ。
- 「貿易黒字・赤字の経済学―日米摩擦の愚かさ」小宮隆太郎(ASIN:4492391940)
- 「経済対立は誰が起こすのか―国際経済学の正しい使い方」野口旭(ASIN:4480057412)
- 「良い経済学 悪い経済学」ポール・クルーグマン(ASIN:453219010X)
- 「国際金融入門」岩田規久男(ASIN:4004303850)
- 「金融」岩田規久男(ASIN:4492652663)
- 「入門 国際収支―統計の見方・使い方と実践的活用法」日本銀行国際収支統計研究会(ASIN:4492470662)
- 「International Economics」Paul R. Krugman, Maurice Obstfeld(ASIN:0321116399)
ほとんどは再読なんだけど新たな発見に期待。ていうか記憶力無いんでかなり新鮮な経験になりそうな予感・・・_| ̄|○。最後のクルーグマンまでたどり着けるかなあ。2年くらいかかりそうな気がしてならないんですが大丈夫でしょうか。
ってそうこうしている間に「ドルリスク」が本当に顕在化しちゃったら笑えるな。笑えないか。わはは。
他にこれ読んどけとか、逆にこの本(「ドルリスク」)の気持ち悪いところをひとことでズバリ(死語)言うとこうだとか、ご意見ありましたらお知らせ頂けると無茶苦茶助かります。
正直勉強するのは楽しいので良いのだけれど、少なくとも半年くらいかかりそうな感じでskip出来たらそれに越したことはないと感じている今日この頃。こればっかりやってるわけにもいかんし(たぶん飽きる)。まあこんな機会じゃないと勉強しないのでこれはこれでまた善し哉って感じではあるのだけど。
もうなんつうか500年生きるか5回くらい人生ないとやってけませんな。って効率が5倍悪いのか僕は。わはは【100年生きるつもりのsvnseeds】。