やっと

終わったー!

2週間くらいでできると思ってたのだけど、やってみたら1ヶ月こえちゃいました。時間かかってしまってどうもすみません。自分の能力の無さ加減を痛感。慣れないことはするもんじゃないっすね。わはは。

近いうちに、訳語を統一して参考文献へのリンクをはって、全文をどこかにまとめておく予定です。

しかし翻訳って難しい。どうしても直訳というか逐語訳っぽくなってしまって自然な日本語にならない。あんまり「自然」にすると今度は不正確になっちゃう恐れがあってそれが怖いし。

例えば、日本語って普通の文章だと語尾が単調になり勝ちで、バリエーションとしてあえて断定しない「だろう」とか入れて調子整えることってあるんだけど、訳してるときは流れ上「だろう」とかを入れた方が自然だと思っても、原文が断定口調だと入れられないのでした。「であった」とか「なのだ」とかで変化つけるくらいがせいぜい。

オリジナルをどこまで尊重すべきかってのは難しい問題なんだなあ。今後は明らかな誤訳以外はあんまり翻訳にケチつけるのはやめよっと(笑)。

内容については悲しいことに僕に何か言えるわけでもないのですが、ちょうどギリシア旅行中に稲葉先生大絶賛のコルナイの自伝(ASIN:4535554730)を読んでいたので非常に興味深かったです。これは激しくお勧め。

やはりコルナイもエンジニアか科学者かで散々悩んだことがわかります。態度としては科学者を貫いたコルナイですが、しかし彼の研究の成果は後の者たちのエンジニアリングの基礎となり、そしてコルナイはそれを誇りにしている。科学者とエンジニアの美しい関係だなあと思った次第。