解除

しちゃいましたね。量的緩和。次はいよいよゼロ金利解除ですか。南無南無。

しかしなあ。米国はもう高度1万メートルでとっくに巡航速度だし、中国はちょっと減速しちゃおっかなーとか言ってる状況で、「海外経済の拡大を背景に、輸出は増加を続けていくとみられる」ってのは暢気杉じゃないかなあ。こっちはまだ離陸もしてないんですけど。いやその通りだと良いんですけどねええ。いやまじで。

ってこれだけじゃなんなんで「新たな金融政策運営の枠組みの導入について」についてちょっとだけコメント。全体を俯瞰されたい方はこんなところで油売ってないで今すぐ田中先生のところへどぞ。

「物価の安定」について数値を出してきたのは、例の遅すぎた中原提案受け容れの流れとして理解できるのが悲しいところ。やはり日銀さんは実はツンデレだったと理解するべきだと思います!暢気で頓馬で失敗ばっかりのツンデレ。そんなのツンデレじゃないですかそうですか【良くわかってないsvnseeds】。

しかしいくら今日本ではバイアスが小さいとは言え、下限がゼロじゃしょうがない。margin of safetyという概念を知らんのか。特に;

物価下落と景気悪化の悪循環の可能性がある場合には、それを考慮する程度に応じて、若干の物価上昇を許容したとしても、金融政策運営において「物価の安定」と理解する範囲内にあると考えられる。

とか言ってるわけだし(強調はsvnseedsによる)。次回やるってんだったら今からやってよと。つれないなあ。って田中先生のところで暗黒大陸さんが書いているように、ホントに「物価上昇」じゃなくて「物価下落」のミスプリだったらどうしよう。洒落にならん。って今までまさにその通りだったんで洒落になってなかったわけですけど。

あと激しく気になったのは以下の文。

わが国の場合、もともと、海外主要国に比べて過去数十年の平均的な物価上昇率が低いほか、90年代以降長期間にわたって低い物価上昇率を経験してきた。このため、物価が安定していると家計や企業が考える物価上昇率は低くなっており、そうした低い物価上昇率を前提として経済活動にかかる意思決定が行われている可能性がある。金融政策運営に当たっては、そうした点にも留意する必要がある。

えーと、デフレが続いてるのはデフレ期待を持ってる我々国民が悪いんであって日銀は関係ないですかそうですか。今もまだデフレ気味だから目標CPIレンジの下限はゼロなんですね。相変わらずあくまで受身ですなあ。受身なツンデレ。もうお好きなように。ご成功を祈る他ありませんよ。