id:rangelife422さんにお返事

TBいただいたrangelife422さんのこのエントリへのお返事。本当はコメントとして書こうと思ったのだけど気付いたらまた長くなってる・・・orz。ということで自分のところでエントリ起こしました。面倒なのでそのまま掲載しまっす。

TBどうもですー。

僕の違和感は、そのダムの例えでいくと、下流で水がなくてみんな困ってて自殺者まで出てるのに、何故かみんな湖底の掃除のことばっかり気にしてる、なんだかな、って感じですかね。

湖底のゴミなんかとりあえずほっといても上流のダムから放水すればほとんどの問題は解決するのに(あ、「全てデフレの脱却で解決できる」なんて言いましたっけ?)、その上流のダムの存在すら忘れられているという。

もちろんゴミ掃除は良いことなのでやった方が良いのだけれども、水不足が解消してからでもゆっくりやれば良いですよね。しかもこのダムの例えとは異なり、実際には景気が回復してからの方が「改革」(それが何を意味するものであれ)は「痛み」が少ない分政治的にもやりやすいはずなんです。

それと、『万が一再びデフレが起きれば、また同じ問題が起きる』っておっしゃいますけど、よっぽど経済政策の運営が間抜けじゃない限り、デフレが再び起こることはまずないのでその心配はご無用と思います。って日銀が今のままじゃやっぱり心配した方がいいのかな・・・(笑えない)。それよりもまずデフレから脱却するのが先ですけどね・・・。

あと、資金運用の問題に関しては、今まで通り国債で運用するのが一番リスクが少ないんじゃないでしょうか。民営化して運用先を多様化して、でも貯金には暗黙の政府保証があって、ってことになると米国のS&Lの二の舞です。となるとやっぱり民営化しようが状況は変わらなくないですか?

もちろん、政府保証完全なし、too big to failでも潰すものは潰す、との覚悟があれば良いんですけど、民間の銀行ですらうやむやに税金で救済されてますからね。やっぱり民営化にはあまり期待できないと思います。

それにそもそも、ほとんどが国債(及び暗黙の政府保証があるといわれる財投機関債)で運用されている現在の状況では、補填されるべき損失は運用側の問題ではなく借りた側の経営の問題で生じるわけですよね。となればお金を貸す側を変えるより借りて使う側を変えるのが先じゃないでしょうかね?なんでこの辺議論が逆立ちしてるのかホント良くわからんです。

もうひとつそもそも論ですが、いったん民間の資金需要が戻れば、個人でも国債が買えるようになった今となっては、郵貯の資金なんてほっといても先細りのはずなんですよね。ほんと「入口論」ってのはわけわからんです。

って長々と失礼しましたー。リフレ政策調べてみたとのこと、嬉しいです。ではでは。