その説明で

大丈夫です>id:finalventさん。あと、リフレ政策は失敗してないですよ。

その引用の「今年の1月19日」は昨年(2004年)のことですね。昨年夏あたりをピークとした景気の穏やかな回復は、2003年3月から2004年1月までの大幅な日銀当座預金残高目標の引き上げと例の大量の為替介入がセットになって実現した、というのは(「構造改革」を主張する人々を除けば)既に共通理解になっていると思います。

その辺の話(日銀当座預金残高目標の引き上げと為替介入の履歴)に関しては以前ここにまとめたことがあるのでよろしかったらご参照ください。

ま、成功/失敗をどのように位置付けるかによりますか。昨年1月以降、リフレに結びつく具体的な行動を政府/日銀共にとっていない点を挙げてリフレ政策やそれを唱えることは失敗、と見なすのであれば、まあ定義により失敗ではあります罠。もっとも、僕はこうした「実現可能でない政策論議は無駄」という態度は好きじゃありませんけど。局所最適のnarrow pathに落ち込むだけですし、またそれは良い意味での思想、つまり人間の知性を完全に馬鹿にしてることになるように思っとります。まあいいですけど。

あー、あとリフレ政策(やその手段としての量的緩和やインフレーションターゲット)の効果に疑問を呈する人は、たいてい「期待」を心理学やなんかだと思ってるみたいですね。古い教科書や入門書なんかだと期待がまともに扱われてないからかなあ。「双子の赤字」が問題になるのも期待あってこそなんですが、あっちが広く受け入れられ、こっちは心理学になってしまう理由が僕には見当がつきませんです。わはは。