シミュレーションが現実を虚構色に染め上げる(比喩ではない!)

おれカネ先生のところ経由。うーん。納得いかん。
(1)の「現在の人類程度の科学技術(レベルC)に達した文明は、さらに高い段階(レベルD)へ進む前に、確実に滅亡する」を真とすると「人類滅亡近し」になってしまう、というのが良くわかんない。いつまでたってもレベルDへ到達せず、しかし滅亡もしない状態、というのは想定しちゃいけないんだろうか。人類だけじゃなく宇宙人全員も(笑)。
つまり、「人類(に限らずあらゆる知的生命体)は、滅亡しさえしなければ(遅かれ早かれ)必ずレベルDへ到達する」というこの命題(1)の隠れた前提ってそもそもどうなのよ、ってことだな。つーかはっきり言って単純な進歩史観頭なんじゃないのかこの4つの命題考えた連中は。長生きしたからって進歩があるとは限らんぞ、と。
まあ僕はこの現実が単なる巨大なリアルタイムシミュレーションマシンだと思っているのでかなりどうでも良い話題だったりするわけだけど。ここで挙げられている4つの命題の最後のものである「あなたは、コンピュータ・シミュレーションで作り出された意識である」は、押し付けられる前からとっくに受け入れているわけだし。
ひとつだけ付け加えると、ここで言う「コンピュータ・シミュレーション」の「コンピュータ」は、むしろただの「計算機」と言ったほうが個人的にはしっくりくるかなあ。僕の言う「リアルタイムシミュレーションマシン」(実時間演算機械)って、この世の最小の物質が与えられた場で行うスパゲティソートのようなものなので。所詮世の中全部スパゲティだと。「かくあれ」の最初のコマンドがスパゲティを規定の長さに切ることだったと。規定とは何かという問題はさておき。わはは。