アメリカン・コーヒー

義理の父はあの年(60代半ば)にしてはオープンでマイペース、仕事の都合で海外が長かったせいもあるだろうけど、結構変わった人でなかなか面白い。ギリシャやスペインの昼寝文化を理想とし、今は引退してゴルフ三昧の悠々自適。生活を楽しむという点で、生きていれば同じくらいの歳のはずの僕の父と正反対の性格。まそれはさておき。
彼が僕ぐらいの年だった頃の話。胃腸が悪いこともあり、コーヒーはいつも薄めで飲んでいた彼が、出張で米国に行った際にオフィスのそばのコーヒーショップで注文したのが「アメリカン・コーヒー*1」。店員に大真面目で「アメリカのコーヒーは全部アメリカン・コーヒーだ」と言われて大いに返答に窮したそうな。わはは。
僕もいつか同じジョークでアメリカ人をぎゃふんと言わせてやろうと思いつつ、未だ勇気が足りなくてできない。奥さんに言わせれば、勇気は必要なくて常識が欠けていれば良いらしいんだけど。ってそういう奥さんは「一期一会」が読めませんでした。なんかこうやって書くとすごい家族だな。わはは。

*1:本来の「アメリカン・コーヒー」は「薄い」のではなく「焙煎が浅い」ということらしいけど、当時の日本では単に薄めのコーヒーを指してそう呼ばれていたそうな