あっはっはっは、景気は横ばいでやんの

ああやっぱりそうですか。マネーサプライの伸び率、2002年末から2%切ってるもんな*1。ていうかですね、頼むからマネタリーベース絞るのやめてくれっての>日銀。何やってんのさ。
頭に来たのでこれらマネーサプライ/マネタリーベースと実質GDP/鉱工業生産指数とを並べたグラフを作ってみたので興味のある方はどうぞ*2

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見ればすぐに気付くと思うけど、デフレがひどくなった97年以降、マネーサプライ/マネタリーベースのup/downが、実質GDP/鉱工業生産指数のそれに約3〜4・四半期先行するというパターンが顕著になっていることがわかると思う。デフレ=マネーが足りない、且つデフレ=不景気の原因、なのだから、マネーが増えれば景気が良くなるのは当たり前の話なのだ。
ちなみに去年書いたこれ、米景気については大当たりだったんだけど*3、日本経済の見通しは結果的には大外れでした。でも実質GDP/鉱工業生産共に、これを書いていた2003年前半は明らかに下降トレンドに入っていたことがわかる。
で、このトレンドが反転する前のマネタリーベースの動きに注目。次に今のマネタリーベースの動きに注目。もうガクブルですよ。
ていうかですね、陰謀論には行きたくないんだけど(笑)、もうここまで来るとお前らわざとやってんじゃない?>日銀という思いを抱かざるを得ませんよ。景気が良くなりかけたら引き締め、悪くなりかけたら緩める。一体何やってんだよホントに。
百歩譲ってマネーサプライはコントロール出来ないとしても(ここは笑うところです)、マネタリーベースのコントロール日銀の仕事のすべてでしょうが。今年に入ってからのこの絞りはなんなのよ。ちゃんと説明しろっての。ってインフレ懸念が、とか真顔で言い出しかねんから恐ろしいなあ。
データの元ネタは、日銀マネーサプライマネタリーベースの時系列データ、内閣府経済社会総合研究所GDP統計、及び経済産業省鉱工業指数より。ネットってホントに便利。

*1:マネーサプライの伸び率については苺経済板にあったこのレスも参照

*2:細かい注:マネーサプライに関しては、98年4月より基準が改定されており不連続なデータとなっている。そのため、両基準で重複している98年4月〜99年3月の間の数値について単純に平均をとって繋げることにした。これが学術的に適切な扱いかどうかはわからないけれども、まあ全体の論旨に影響することはないと思う

*3:ただしドル安については金利差要因がより大きいと今では考えている