ジャーナリスティックな見取り図について

あーこれってわかるなあ。経済学でもそんな感じがする。って僕経済学者じゃないけど(笑)。
昔はどうか知らないけど、今時ケインズ派とかマネタリズムとか言ってるのって日本だけじゃないかしらん。まともな経済分析や政策提言に使える経済学のエッセンスって、学派で分かれるほど脆弱なものじゃないんだけど、どうもそれがわかってない人が多いように思う。
マスコミが「悪しきケインズ主義」とか「マネタリズム原理主義的主張」とか書き立てて、非常にレベルの低い単純な問題についてすら経済学内で対立があるように見せかけるのは正直やりきれない。たぶんわざとじゃないだけに痛い。教科書嫁と。
更に、デフレへの対処のような世界的にコンセンサスのある問題が、何故か前人未到の最先端最難関ミレニアムな問題になってしまったりするし。いいから教科書嫁と。
僕は日本がどうとか普段書かないようにしてるんだけど(明確な比較の対象と対照先がある問題については別)、少なくともこの国のマスコミは終わってると激しく思う。あ、マスコミの話になっちゃった。わはは。

【追記】id:flapjackさんが追記で書かれてますが、僕のこの理解はflapjackさんが本来提起したかった問題とは全然違うのでその点はどうぞ誤解なく。
で、僕が上で書いた論点はまあ良くあるものなのでアレとして、flapjackさんが本来意図していた「学究者があまりにもジャーナリスティックな見取り図に右往左往しすぎ」って論点は、学究者でない僕のような立場からすると非常に興味深い。
そんなのそもそも学究者じゃないんじゃない?ってつい思ってしまうのだけど、どうなんですかね。これは「何をもって学究に従事しているとするか」って定義の話になってしまうのかな。