拍子のとれない子供たち

いやでも実際、ドラムだけを教えるのってとても難しい。すごく基本的なテクニック(スネアドラムだけで用が足りるものとか)を除いて、僕が教える場合は必ずリズムセクション(ピアノ+ベース+ギター+ドラム)のセットでやるようにしてます。タイムって結局相対的なものだから相手がいないとお話にならない。四分音符でも他の楽器の八分音符や一拍半(や二拍三連)との関係で位置が決まってくるわけだし(これがポリリズムの真髄なわけだけど)。
いやもちろん絶対的に正しいタイムというのは音楽の場合あることはある。でも絶対的に正しいタイムを演奏している人が聴いている人にとって良いタイムで演奏しているかというと全然違う。良いタイムというのは演奏者の多数決で決まるものでもない。客観的に良いタイムというのがいくつかあって、そのどれを選ぶかという問題だと思う。そして良いタイムというのは単に四分音符だけがあるのでなく、付随する諸々のタイム(八分音符、一拍半、二拍三連)が一緒に動いていることが重要になる。
要は自分を客観的に見られるかどうかという話だろう。こういうと当たり前だけど。当然子供は自分を客観的に見られるわけがないので(そんなことができたらもう子供じゃないw)、やっぱり他の楽器と一緒に練習するのが一番良いんじゃなかろうか。ていうかドラムだけやっててもうるさいだけだし。わはは。

【追記】酔っぱらってて本筋を忘れてた(笑)。要は議論と同じだと思うわけですよ、タイムをとるのって。相手がいないと話にならないし、相手にべったり合わせても意味ないし、もちろん相手を無視してもしょうがない。教えてるときによく出す例えが「一緒に走っている感じ」なんだけど、これは完全に議論するときにもいえる態度だと思ってます。