インビジブルハート(日本向け)

昨日とりあげた「インビジブルハート」(ASIN:4535552975)の粗筋は、アマゾンにある丸尾直美氏によるレビューによるとこんな感じ。

本書の主役は、政府の介入をできる限り排除する資本主義市場が良き結果をもたらすと確信する若い高校教師サムと、温情主義的福祉政策や企業の慈善事業への寄付などが好ましいと考えるサムの同僚の女性教師ローラの2人。
・・・中略・・・
最後に全く考えの違う2人のハートが交流し、それぞれの立場を理解するにいたるという筋である。

高校教師同士ってのは日本ではちょっとウケが悪そうなので(高校教師の方すみません)、人文系ヘタレ中流インテリの冴えないおじさん(小学生の娘付き・もちろん奥さんには逃げられている)とゴキブリ系ドマクロ女子大院生のハートの交流の話にだれか翻案してください。おながいします。
「だって今は超低金利じゃないのかい?」
「それは『名目の』金利の話ね。でも実際の景気に影響するのは『実質の』金利の方なの。『名目金利』と『実質金利』の違いというのは・・・」
とか、
「それじゃやっぱり日銀がダメダメだって君は言うのかい?」
「そうよ、彼らは自分達のご大層な『独立性』を守るために汲々としているの。まさに『縛られた金融政策』ね」
とか。稲葉さんの本が売れてるそうだからこれも売れるぞ!(たぶん)。わはは。