インディペンデントの記事について

これもid:kmiura氏の日記から。
うーん、僕が言いたかったのは、この記事もひとつのソースに過ぎず、これにあまり依存して何かを言うのは難しいよね、ってことなんだな。
実際にこの記者が情報を操作しようとしたかどうかについては、おっしゃる通り突き詰めていけば最後には何も言えない。更に言えば、どんな記事についても細かく見ればアラがあるわけで、それがどういった意図で書かれたものかという問いには沈黙以外にあり得ない。これは同意。
だから「客観的な報道」なんてものは幻想に過ぎず、全ての記事は意図したものであろうとなかろうと、ある立場のメッセージが込められている事になる。これも同意。
これらに同意した上で、僕が何を気持ち悪いと感じたかというと、次のようになる。
あの記事を読んで読者がどう思うかと言うと、ブッシュやっぱりひどいことやってんな、だろう。実際その意図で書かれた記事であることは明白なんで、これは云々しない。
じゃあ何が気になるかと言うと、この記事のこの数字の信頼性では、ブッシュの何がどれだけひどいのか、がよくわからん点にある。ひどいのは良くわかった、じゃあどこをどうしたら良くなるの?って先の議論に繋がらない。極端な例だけど、「とにかくひどい」を繰り返してるアジ記事とあんまりかわらんな、と思ったのだ。
要は、そういうあまり信頼性がなさそうな数字をああいうスタイルの記事でまとめるのって、僕にはとても気持ち悪いのだ。もしかしたら、確かにこの記者は数字を集めるのに最善の努力をしたかもしれない。でも僕にはそう思えない。悪気は無いかもしれないけどちょっと信用できない、というか詰めが甘い、と思う。
でも最初に書いたように、すべからく記事は万全のサポートを持ってかかれなければならん、とは言ってないので注意。何を信用して何を信用しないかは人によるんだから話し出してもきりがない。
ということで、今回のこの件は「この記事はどの程度信用できるか」の度合いがちょっと違うだけで基本的なものの見方はお互いそれ程違ってないと思われるんだけど、どうだろう?