第1期クリントン政権の財政赤字削減パッケージ

ぽつぽつとブランシャールのマクロ(ASIN:4492312609)を読み進めていて、漸く10章を読み終わったところ。まだ先は長い。これからやっと開放経済。
で、実はこの10章がとても面白い。IS-LMに期待を導入して財政/金融政策の効果をみるのがこの章のテーマ。そのケーススタディとして1993年のクリントン政権による財政赤字パッケージ設計のロジック-中央銀行との連携をとることで産出に大きな影響を与えずに増税と財政の支出減を実行できる(可能性がある)-を分析し、その効果を見ている。
おお、これはまさにブラインダー&イェレンの「良い政策 悪い政策」(ASIN:4822243036)で言及されていることそのものじゃないか!とひとりでうなってしまったのでした。いやー経済学って面白いなあ。ブランシャールはこの例に限らず、挙げられている実例が良い意味で生々しくてとても良いです。お薦め。って誰にだ。