どこかに「本物の」「リアル」があるという幻想

スピリチュアルだのセミナーだのにはまる人の共通点ってあるよね【誰に同意を求めるsvnseeds】。例えば以下のようなことを真顔で言う人はそういう人である可能性が高い。

  • 今まで自分が「真実」だと教わってきたこと、またみんな(みんなって誰?)が「真実」だと「思い込んでいる」ことは、「本物の」「真実」ではない
  • 自分の経験が重要であり学者やら何やらが言ってることを鵜呑みにしてはいけない。本に書いてあることもただの知識であって経験にはかなわない

この2つの変な信念が組み合わされると、特にセミナーなんかからご帰還あそばされた直後の人がまさにそうなんだけど、唯我独尊自画自賛状態になっちゃって人の話聞かなくなっちゃうんだよな。

元々そういうロジック立てがされているから当然といえば当然なんだけど、そうなると適当に誂えられた「経験」とやらでコロっと何でも信じる状態になってしまうから怖いったらありゃしない。

不思議なのは、こういう唯我独尊状態の人って何故かお互いつるみたがる点。相手の言うことなんか定義により聞いちゃいないので会話になってないのにほんと不思議。単に自分が信じていることを都合良くフィードバックしあっているだけで恐ろしく中身の無い不毛な会話を繰り広げるだけ。たぶんそうやって常に強化防衛してないとせっかく手に入れた好都合な価値観が失われてしまうのだろうと想像。南無南無。

それにしてもこの幻想はどこから来ているのか気になる。まあ所詮他人事なんだけど、でもまわりにゾンビみたいな連中が増えていくのはちょっと怖いわけですよ。もしかしたらこれが幻想であるという幻想を僕が持っているだけなのかもしれませんけど。わはは。