現状とかいろいろまとめてみる

以下いろいろ見た中での僕なりの今のところのまとめ。ほぼ何も調べずに記憶を頼りに書いてます(日銀サイトがリニューアルされてdead link続出。不便至極なり)。間違ったこと書いてたらすみません。また例によって内容に関してはなんの保障もしませんのであしからず。

先日珍しくWBSを見ていて、女性の株式投資家が増えている、というニューズに気分が悪くなった。いや女性がどうのってところじゃなくて。なんとだーれもファンダメンタルズなんぞ気にせず、チャートだけ見て超短期の売り買いをしている!今の日本の株式市場は完全に「最後の馬鹿者」ゲームをしているようだ。

もっとも現状がバブルかどうかはわからない。世間的には「最後の馬鹿者」ゲームが見られたらバブルだ、という認識があるようだけれども、実はバブルのときに「最後の馬鹿者」ゲームが良く観察されるだけのこと。因果が逆だ。

実際にはどれだけ株価が高くなろうが、実体経済がその後その株価を正当化できるまで良くなれば良い。特に日本の場合は長らくひどい状況だったのだから、この程度の株価の回復でバブルだなんてちゃんちゃら可笑しくて臍で茶が沸く話ではある。

でもかといって今の株価が行き過ぎじゃないとはいえないところがまた微妙。というか日本の株式市場は良く知らんけれども、例によってほとんどの個人投資家はファンダメンタルズを見ちゃいないので、行き過ぎにとってもなりやすいだろうなあとは思う。

その点でもうひとつ気になるのは量的緩和解除の話。どうやら株式市場的には例の「理解」(笑)の0〜2%のインフレ率というのは実質的にインフレターゲットと理解されているようだ。日銀は思いっきり否定しているのにね。

で、このマーケットの勘違いも実は日銀+政府では計算づくのように思える。日銀としては勘違いが続いている隙に当座預金残高を減らせれば良く、政府としてはなんにせよしばらくの間ゼロ金利が継続すれば良いと見たのだろう。

となると、大きなインパクトを生むイベントは当座預金残高が準備預金に等しくなるとき、つまり日銀が実質的に利上げを行うことが可能なとき、となるだろう。このときに至って日銀は初めてフリーハンドになると言えるんじゃないかしらん。

そして実際には、当座預金残高=準備預金となる以前から、そうなった場合には日銀が実質的に利上げを行えることが株式市場に理解されていくにつれ、例の「理解」がターゲットでもなんでもなく「理解」に過ぎないことも株式市場に理解されていくだろう。

ということで、こうした前提の上で、今後watchしておくべき要素としては次のものがあるだろう。つまり、どのタイミングで株式市場は「理解」が「理解」に過ぎないと悟るのか?そのときに株価はどうなるのか?それ以前に実体経済が悪化する可能性は?それ以前に長期金利上昇が株式市場に与える影響は?総裁や審議委員が余計な「地均し」をして(もうしてるか・笑)このタイミングを早める可能性は?。

いやー見所大杉。ていうか中銀がこんなこっそり梯子外すようなマネしてていいのかしらん。騙される方も騙される方だけれども、透明性はどこに行ってしまったんでしょうねえと(遠い目)。うまいこと景気が維持されることを祈るばかりであります。南無南無。