とりあえず、

生きてます。もうなんだかばたばたばたと嫌な感じの毎日が続いております。早く引退したいです。もう働くのは嫌です。わはは。

馬車馬さんへのお返事に思いのほか時間がかかってしまったため(クルーグマンとsvensson論文を読み直してしまった・・・)、以下簡単に。

最近の政府による観測気球の多さ(田中先生のところ(123)やbewaadさんのところご参照)はなんなんですかねえ。

ありきたりではありますが、1. 言うだけだったらタダ、2. 今量的緩和解除すると来年9月(小泉首相勇退)頃にどん底の危険あり、3. 2度の失敗(1度目は言うまでもなくゼロ金利解除)があればホントに日銀法改定しちゃうよ、といったところなんでしょうかやっぱり。なんにせよ今のタイミングでの逆噴射はなんとしても避けたいところなので、本質的な解決にはならないにせよ消極的にこの動きは支持したいなあとちょっと思ったりして。

ところで(馬車馬さんのところにも書いたんですけど)、昨日に小泉首相量的緩和解除に対する牽制の発言を受けて為替が大きくジャンプしたのは、(2002年末の中原さん日銀総裁かも情報に並ぶ)期待の役割を傍証する良い例じゃないかと思います。期待とはかくも妙なるものなり。

またこれも馬車馬さんのところに書いたんですけど、最近銀行セクターが回復してきたというのであれば、量的緩和によるマネタリーベースの「豚積み」はようやく銀行のチャネルを通じてマネーサプライ増に寄与することになるため、量的緩和の解除を今このタイミングで行うことはますます意味不明になるような気がしませんかそうですか。マネーサプライを指標として重視しないってのもデフレ期においては変ですしね。謎は深まるばかりです(嘘)。

話変わって日本の潜在成長率の話(ああこれも馬車馬さんのところの話題だ。日本は人口が減少するから成長率が低下する、と考えている人は必見です)。近年の日本の潜在成長率が本当に1%台だとすると、90年代前半以降のこの経済停滞は実は実力通りでありなんの問題もなかった、ってことになっちゃうのであら不思議。確かに日銀としてはそう考えてそれに整合的なように組織として振舞うインセンティブがさぞおありのことと存じます。さっさと日銀法改正しろと小1j(略)。

ちなみに、中央銀行の「政策手段における独立、政策目標における政府との協力」というのはFRBイングランド銀行はじめ世界では常識です。ていうかイングランド銀行は政府がインフレ目標を定めそれを目標とすることを前提に政策手段における独立性を確保したんだし、FRBは通貨の安定に加え雇用に関しても責任を持っているわけです。やっぱりこの辺はなんとかしたいところ。

ああなんかまとまりないですがとりあえず生存報告ということで。最後になりましたが、個人的な連絡を。gachapinfanさんその節はお世話になりました&bewaadさん諸々お疲れさまです。ではでは。