気になるニュースをメモ

例によって出遅れているのでネットじゃ旧聞に属するのでしょうがそれはそれ。まあ僕のところに速報性を求める人はいないだろうから良いでしょう。たんたんと行きますよ。

NYTの記事。リンクはGoogle News経由。
ちゃんと色々比較して読んでないので、とりあえず思ったことを2つだけ。まず、Greenspanが「当時はみんなそう考えていた」というのは正しくない。だいたい彼がCBO (Congressional Budget Office) のお手盛り財政黒字見通しをそのまま鵜呑みにするほど初心じゃないのはバレバレだと思う。どうしてこんなまずい答弁を行ったのかちょっとわからないんだよなあ。
あ、ブッシュ政権を支持せんがために減税を支持した、みたいな政治が好きすぎる見方は却下したい。説明変数を増やすのは美しくないので。ていうかそっちに持っていくと何でもアリで考えることなくなっちゃうし。わはは。
個人的には、景気を立て直すのに金融政策だけじゃ不安で(当時は米国もデフレになるかどうかの瀬戸際で大騒ぎだったことをお忘れなく)、赤字が増えるのでまずいとはわかっていても減税を頼りたかったのかな、と思っている。あとは本当に戦争するとは思っていなかったので赤字幅を甘く見積もっていたとか(但し2つの戦争による財政赤字へのインパクトはちゃんと見てないのでこの辺思いつき)。
まどっちにしろあんなにまずい答弁をする理由はやっぱりよくわからない。立場上財政に口を出すべきじゃないのに出してしまったのでああやってしらばくれるしかないのかな。良くわからん。
で、2つ目は共和党民主党の奇妙なねじれが面白いなあ、という点。伝統的に共和党は小さな政府志向、民主党は財政大盤振る舞いといわれているんだけれども、今回は共和党が作った財政赤字民主党が批判する構図。まレーガン以来こんな感じでねじれてるわけですな。
で、表面だけ見ていると、おーひっくり返ってる、という感じなのだけれども、実は共和党は金持ち優遇の減税策で赤字幅を広げ、民主党はSocial Securityの財源が足りなくなるのを心配して赤字を批難しているわけで、根っこはやっぱり伝統的な共和党であり民主党であるなあと。ただまあそうは言っても理念と行動がねじれてはいるのは事実なわけで、ニューだとかネオだとかあちらさんも大変だなあと思った次第。

こちらはFTの記事。この件についてはまだ何も読んでないのでとりあえずメモだけ。
しかしこのニュースを聞いたときはもうネオコンは厄介払いなのかしらんと思ったのだけど、「Wolfowitz to spread neo-con gospel」なんて話もあるようで。確かにそっちの方がありそうだ。ブッシュめ。鬱。

読売の記事。苺経済板より。

インフレ目標は、日本経済がデフレを脱却し、物価が上昇に転じてからの取るべき政策として位置付けられている

ってのがなあ。結局期待の役割がわかってらっしゃらないようで。導入するなら今すぐしろよと小1時間ですよ。