スウィングガールズを観て来たよ。

明るくて楽しい映画。まあ見て損はないかも。でも女子高生が嫌いな人にはお勧めできない。
ていうかですね。軽い。どのくらい軽いかというと、正面きってマジメに感想を書こうとすると、「あー、これ、そういう映画じゃないんですよー。いやだなー。わかんないかなー。感想とか批評とかじゃな・く・て!純粋に楽しんでほしいんだよなー。ねー」と軽くいなされてしまいそうなくらい軽い。恐るべし。自意識過剰ですかそうですか。わはは。
というわけで軽くいきましょう。もとから軽いけど。なんというか、この映画にもともとテーマというかメッセージがあったのかどうかは知らんけど、そういうのがああいうあるのかないのかわからん中途半端な仕方で提示されるのは気持ち悪いと思った。出来が悪くて中途半端なんじゃなくて、わざと中途半端にしてる感じが激しくした。どっちでもいいけど。
でもそこが中途半端だったので、出演者が全員ちゃんと演奏してることにこだわった意味って結局ナニよ?、と思ってしまった。別にアフレコでも良かったんじゃないのかなあ。名作といわれるミュージカル映画でもアフレコしてるのたくさんあるし。
わざわざ頑張って楽器練習したのに、最後にぽんと結果だけが出てきて途中はまるでなし、ってのは意味が無さすぎるように思うのは僕だけだろうか。なんというか、もったいないを通り越していやらしい感じがしてしまう。
結局、明るくて楽しくて軽くてさわやかなんだけど、直球勝負の爽快さがなくて、それをむりやり「私達実際に演奏してまーす!」のすごさだけでカバーした感じがしてならない。それが照れ隠しなんじゃなくて計算づくに感じられるところがいやんな感じ。
と、このように僕が思ってしまったのは、

  1. 10年近くビッグバンドをやっていたので「いやー僕コレにはちょっとうるさいですよ!」と言いたくなった
  2. 普段からリアルswing girls (and few boys)(ただし大学生)に接しているので、題材的に物珍しさがなかった
  3. もうトシなので昨今の軽薄短少を好しとする風潮に一石を投じてみたかった
  4. 単に女子高生が嫌い

のどれかまたはすべてなんだろうか。と思ってしまった。恐るべし。自意識過剰ですかそうですか。わはは。
ていうかですね。出演者が楽器練習して頑張ってうまくなっていく過程を単純にドキュメンタリーに仕立てた方がよっぽど良いものになると思った。楽器を練習する楽しさを真面目に取り上げて欲しかったのかな僕は。