音楽の、音楽らしい(と僕が思う)部分をあまりに見事に抜き取った装置だなと思ったわけで。

nasukeiのpersonal memorandumより。先日の「拍子のとれない子供たち」の続き。
ここで言われている「装置」とは例の「ドラムマニア」というアーケードゲームのこと。いや実は僕はあのゲームすっごく苦手でして。何回かトライしたんだけど、まともに楽しめたことがない。つまりはすごくヘタクソなんです。
大抵まわりの音が大きすぎてガイドとなる音が全然聴こえなかったりとか、例のナゾの記譜方法(上から下に流れてくるやつ)に全然慣れてなかったりだとか(正直普通の譜面で書いてくれた方がよっぽどまし。僕は譜面苦手なんですけどw)、色々原因はあるわけだけど、一番大きいのはゲーム製作者が設定したタイムのとり方が、普通にドラムを演奏する場合のタイムのとり方とかなり違うことじゃないかなと思う。
特にジャズを演奏する場合に顕著なんだけど(だからカントリーとかだと違うかもしれないw)、ドラム演奏者は普通、タイムをかなりaheadにとってるものだと僕は思ってます。ジャストで演奏すると実はbehindに聴こえてしまうので(Steve Gaddのタイトな演奏が良い例)、タイムのちょっと前で演奏するクセがついてるわけです。もちろん上手な人は曲に合わせてコントロールできるわけですが。
これはきっとドラム演奏者に限らないんじゃないかとも思う。特に吹く楽器は音が出てくるまでに必ずラグがあるから、もっと意識してるんじゃないかな。
ということで、例えば初心者や楽器を演奏したことがない人と一緒に曲に合わせて手を叩くと、必ず相当ずれることになる。僕がかなり前で手を叩いているように聴こえるはず。この感覚はまさに人と一緒に演奏したことがないとわからんものだろうなあ。曲を聴いて、それに合わせて演奏していたら「一緒に走る」ことにならんのです。
で、このゲームはほぼ間違いなく楽器をやったことがない人向けに作られているだろうから、パッドを叩かなくちゃいけないタイミングが僕の感覚とずれとるのです。僕からすると、(ジャストでもなく)相当behindで叩かないとExcellentが出なかった。あーこりゃ僕にはできんと思ったなあ。
って色々書きましたが要は反射神経がにぶいことの言い訳だったりして。実際にぶいんですけど。わはは。