海外無脳事情

ふと思いついて、Margarinelemoさんも言及しているRacterのソースを探してみた。僕も大学時代にデュードニーの別冊サイエンスのコンピュータレクリエーションIIIラクターの存在を知って以来、いつかこんなの作ってやるぜと思っていたのです。
で、結論。ググればすぐにわかるんだけど、Racterはpublic domainではなく売り物だということが判明。$50だそうです。がっくし(うずらも売り物にしたら売れるんじゃないかな)。一応、DOSで動くバイナリは見つけたんだけど「?」ってなってるので正体不明。試す場合はご自分の責任でどうぞ。
代わりと言ってはなんだけど、RacterのクローンらしきClaudeという無脳を発見。バイナリソース。QuickBASIC v4.5で書かれている模様。ちらっと眺めたら、かなりhard codedな感じでちょっと幻滅です。時代を考えればしょうがないか。ちなみにバイナリが置いてある場所はCMUのAIレポジトリで、あの!shrdluのソース(これ何語ですか?)やElizaの仲間達も置いてあります。
この調査(笑)の途中で見つけたのが、ものすごい数の無脳達をリストしているThe Chatterbot Collectionと、無脳を色々カテゴリわけしたり関連書籍や論文も紹介しているThe Simon Laven Page(関係ありませんがSimonくん、ハンサムです)。どちらにも、前にちょっとふれたALICEが紹介されてたりします。
今のところ、本当にざっとしか見てませんが、とりあえずの感想。

  • ALICEに代表されるような、人間がいちいち指示するような無脳が多いなあ(MargarineやししゃもGhotiのように、自然言語から自分で学習していくタイプのものは数が少なそう)
  • 分かち書きで悩まなくて済む言語は羨ましいなあ

特に後者は重要なポイント。まあ書き言葉じゃなくて音声処理だと同じことなんですけどね。
ああ、このスタイルで書くのは無茶苦茶疲れるなあ。yomoyomoさん尊敬しちゃう。