成長率

またかんべえさんのところ(6/24日付)に反応。なんかネガティブな表現になってしまうけどしかたない。
ここで挙げられている、名目で2.5%成長なんてのはその気になれば簡単な話で、2.5%のインフレを持続させればそれだけで良い話だと思うんですけどね。それで金融の再生を始めもろもろの問題が解決すると言うのであれば、まさに「まずデフレを止めよ」そのまんまです。
2.5%のインフレで名目成長2.5%ってのは極端な例だけど、要はプラスのインフレ率は、経済に対して好ましい方向にゲタを履かせてくれるわけですよ。それがわかっていながら、どうして素直に「リフレですべて解決」とならないのか、理解に苦しみます。

  • なお、円安そのものはリフレの結果であって目標ではありえないでしょう。ただし結果としての円安を縛る(某元総裁のような)行動/言動は慎むべき。通貨レートを維持しながらの緩和なんて無理に決まっているから、緩和の意志が疑われてしまい、期待に変化を起こす力が弱くなってしまう。

土地に対する需給ギャップだって、景気が良くなれば(仮に人口が減りつづけるという期待があっても)いずれ埋まっていくでしょう。ことさら構造的な問題を想定(して、更に悪いことにはなすすべなく傍観すら)する必要はないのでは?
リフレという言葉がどうしても嫌なんであれば、名目成長率ターゲットとでもなんでもすれば良い。とにかくデフレ脱却が先決です。
とか書いてると、じゃあ制御できない/急激なインフレになったらどうするのか、って言ってくる人が必ず出てくる。でもね、インフレとデフレ、どちらが制御するに容易いといったら、圧倒的にインフレなんですよ。難しい問題を簡単な問題に写像してから解くのは問題解決の王道です。
だいたい、デフレ容認派やリフレ反対派は、今までの常識が通用しない新しい時代になった、とか言ってる割に、インフレ=悪という今までの常識に凝り固まってるように見える。何なんでしょうね?