ニートという言葉がすっかり定着してしまったようでなんかアレだ。

もともとこの言葉はイギリスが発祥の地と記憶しているんだけどどうなんでしょ。スコットランドだったっけ。まあいいや。

「employment, education or training」ってのは一種の成語、これに「Not in」を付けてNEETと読ませるのは、id:finalventさんが最初から指摘していたように、ていうか誰でもわかるようにneatのもじりで、はっきり言って問題の深刻さを考えると趣味が悪すぎると思うのだけどこれもまあいいや。

で、なんでアレだと思うかというとですね、もともとNEETってのはイギリスの中等教育を終えた16歳から19歳までの若者の就労率が悪いのはなんでだろ、実はなんか構造的な問題があるんじゃないの、って話なわけで、日本でのハタチ超えた(ましてや大学まで出た)人たちがひきこもったりなんだりってのとは全然違うお話なんですよ。

なので、もし日本でもNEETって言葉を使いたいんなら、中卒の人たちの就労機会が他と比べ著しく悪いだとかそういうお話になんなきゃおかしい。でもそうなってない。なんつーか言葉の表面だけ借りてきて全く違うお話をしてるのが気持ち悪いというかアレだと激しく思うわけです。ていうかヤンキー型とかひきこもり型とか分類しちゃったりしてこの人達大丈夫かな、と。違う話したいんなら違うラベルつけないと混乱するだけなのになあ。って混乱してるのは僕だけですかそうですか。わはは。

ところで、今まで面倒なんであんまりこういう話はしてこなかったけど、僕は日本のひきこもりを深刻な問題だとは一度も思ったことがなくて、ましてや構造的だったり社会的だったりといった問題だとも全然考えてない。単なる個人的な問題(そういう人は昔からちょっとはいる)とマクロな経済の問題(フリーターが食えなくなったらニートかよ!)と思想的な問題(お金を稼ぐってなんかイクナイ!的な)なんじゃないかと。もちろん雇用の流動化とか就労意識の変化だとかも背景にあるんだろうけど、どちらも実は単なるマクロな経済の二次的な問題に僕には見える。ていうか君たちは思想が好きすぎると小1時間ですよ。なんか妙に変なリベラルだし。「資本家の論理」とか言い出しちゃうのは如何なものかと。マルクスの呪いだわなあ。

ていうかですね、最初から自分はナニモノカであると認識していたらそりゃ世間とはズレますよ。誰だって最初はぽっと出の素人の新人さんなわけで、そういう、ものすごく使えない、コミュニケーションのプロトコルも把握していない、無様で悲惨でダメダメで夢も希望もお金もデートの相手も無い自分というのを受け入れられないってのはどうなんだろうと正直思ってしまう。誰だって最初はそうなのに、こんなに無様で悲惨でダメダメで夢も希望もお金もデートの相手も無いのは自分だけだと思っちゃうのかな。素直に現実を受け入れるにはあまりにも、自分は既にナニモノカすぎるのだろうか。でもそのわりには自信なさそうだし。よくわかんないな。まあいいや。わはは。

ていうか隊長偉すぎる。ますますファンになってしまいました。TB打とうと思ったんだけど既にてんこもりな雰囲気なのでやめとこっと。